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聖封神儀伝専用 王様の耳はロバの耳

「聖封神儀伝」のネタバレを含む妄想小ネタ雑記。

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科野らしさ

宏希「科野ってやっぱ悩むの似合わないよな」
葵「どういうことよ」
宏希「自分サブ主人公の時、悩みすぎてよくわかんなくなってたじゃん。らしくなかったっていうか」
葵「……」
宏希「科野はさ、そのままがいいよ。もう、なんでもかんでもすぱーん、すぱーんと挑んで行ってちぎっては投げ、ちぎっては投げしてれば」
葵「あんた、あたしのことなんだと思ってんの」
宏希「俺の時も今回のように元気にやってくれるといいなと思って」
葵「それは……あんた次第よ」
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3-5-1

桔梗「鉱が統仲王に反旗を翻そうとしていたなんて、初めて聞いたわ」
葵「あたしもー」
宏希「ここだけの話、作者も初めて聞いたらしいよ。本当に反乱起こされていたら歴史変わっちゃうからドキドキしたって」
光「僕たちのことなんて壁だと思わないでやっちゃえばよかったのに。僕なんてむしろ協力してたかも」
星「肝心のところで守りに入るよな、お前は」
徹「えっ、なになにっ、もしかしてみんなやればよかったのにとか思ってくれてんの? えっ、反旗ひるがえしてたら俺様に協力してくれた?」
宏希「協力まではしなかったかもしれないけど……」
星「邪魔はしなかったな」
徹「えっ、それならやればよかった! 窮屈な世界変えてやろうぜっとか言って立ち上がれ俺様すればよかった!」
維斗「ふふふ、遅いんですよ、何もかも。今更です」
葵「うわっ、出たよ、悪の大魔王」
維斗「誰が悪の大魔王ですって?」
葵「決まってるだろ。初孫闇獄界送りにしようとしたあんただよ。あ、ん、た」
維斗「人聞き悪いこと言わないで下さいよ。鉱だって世界がどうのって呟いていたじゃないですか」
徹「俺様のはちょっとした気の迷いだよ」
維斗「それに本当の闇獄界はそうひどいところでもないらしいですよ。何せ愛優妃もいますし、好きなだけ好奇心を満たすために研究ができます」
徹「ちげーよ。メルは好奇心満たしたかっただけじゃねぇよ。神界の役に立ちたかったんだ。法王の娘に生まれて、人の役に立つ人になれって俺様もサヨリも小さいころから言って聞かせてきたんだ。あの子はそれを守ろうとしただけなんだ。本当に、それだけだったんだ」
(しんみり)
樒「さて、後半、三井君どうなっちゃうんでしょうね」
樹「闇落ちフラグが立ってるみたいだけど、大丈夫?」
徹「えっ、俺様が?」
詩音「三井君なら大丈夫よ」
徹「いや、闇落ちフラグ、オイシイ」
星「ばか。目立つことばかり考えてないでこの後どうするか考えてこい」
徹「えー、それは作者の仕事だろう?」
宏希「作者、この後あんまり考えてないらしいよ。作ってたプロットももう尺おさまらないみたいだし」
葵「ねぇ、河山。やたら作者情報に詳しいみたいだけどなにかあるの?」
宏希「え? 関係? ないない。ないったら。やだなぁ、そんな。次回情報仕入れにちょくちょく様子をうかがってるとか、そんなことはしてないから」
葵「……心配しなさんな。あの人のことだから次回のことはまだ何も考えてない。河山がしばらく失語症で不登校だったことなんてずっと昔のネタだし、十歳くらいの王女様に求婚されるとかそんなロリな展開なんてネタ帳の中だけの話だから。大丈夫、三井のを見ていてわかっただろう?」
全員「予定は未定」
作者「最高。ふふふふふ」
(全員、ぞわっ)
徹「撤収ーっ!」

維斗の決意というか苦悩

僕は統仲王じゃありません。
ですが、生まれたときから統仲王の器になるために生まれてきました。
ですから統仲王が眠る間も統仲王としてふるまってきました。
統仲王として発言してきたこと、行ってきたことの責任はすべて僕にあります。
僕はその責任をすべて引き受けるつもりです。
ですから、どうか僕をもう許さないでください。

一体誰への贖罪なのか。
法王の生まれ変わりたち全員に対してなのか。
自分と統仲王のはざまで揺れる維斗自身。

打たないって言ったのに(3-3-1)

キルヒース鉱山で鉱の砂剣をキースが打ったと知った葵。

葵「剣は打たないって約束したじゃない」
宏希「あれはなんていうか……鍛冶師心をくすぐるいい石だったというか、法王様が持ってきたら逆らえなかったというか」
葵「やっぱり剣を打ちたかったのね。試し切りなんかもしたんじゃないの?」
宏希「してないって。ていうか、実は打ってなんかいないんだ」
葵「え? どういうこと?」
宏希「あの石に込められていた秀稟とちょっとお話をして、それを鉱土法王に伝えただけだよ」
葵「本当?」
宏希「もとから秀稟の意思で自在に姿形を変えられたんだ。それを教えてあげただけ。ちょっと意地悪な方法だったけど」
葵「ふーん……まあいいわ。信じる。それにしてもそんなこと一言も話してくれなかったじゃない」
宏希「風の時は話せるはずもないし、キースの時だって実は君の弟が剣を打ってくれと持ってきたことがあるんだよなんて話はできなかったから。君は法王だと気づかれたくなかったんだろ?」
葵「……なんかずるいな。あたしより長生きしてるかんじ」
宏希「実際には250年くらいしか違わないからね。風の方が後に死んだことを考えると生きた時間は同じくらいかも」
葵「250年ていうと麗と同じくらい」
宏希「それくらいだね」
葵「……でもただの人だったのに、どうしてそんなに長生きなの?」
宏希「え……っと、それは……四楔王の血をひいてると寿命長いんだよ。初代に近いほど。ジリアスなんて一人目の人だけどずっと最後まで生きてただろう? オウシャもあれで元は奈月の姫君だって聞いたし、ヴェルドだって時の実は使ってたけど元から寿命長かったんだろうし。サヨリも実はほかの神界人よりは長い寿命を持っていたはずだよ」
葵「あ、そっか。キースって三代目周方王の本当の第一皇子だもんね。ヴェルドとサヨリさんとは腹違いのお兄さんなんだ」
宏希「そうそう」
葵「キースの記憶抱えたまま、腹違いの弟妹たち見守るのってどんな気分だった?」
宏希「どんなもこんなもないよ。いい子たちが育ったなって、それだけ」
葵「ふーん。ねぇ、そういえば四楔王たちはどうして寿命がほかの神界人より長いの?」
宏希「それはね……あ、あんまり話すとそろそろ怒られるんじゃないかな」
葵「もしかして核心に触れるようなことでも?」
宏希「さあ、どうだろう。あ、そろそろ休憩時間終わるよ。戻んなきゃ」(宏希逃げ出す)
葵「あいつあたしよりいろいろ裏の裏まで知ってそうなのよね。いつか全部吐かせてやる」(葵、紅玉の間の所定の位置に戻る)

3-2-6

夏城が樒に「覚えているか?」と言っていた樒と聖が別に動ける理由は、0記憶の扉でのこと。
樒は記憶を忘れているが、夏城は魔法にかかっていないため、聖は聖、樒が有極神であることを覚えている。
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和泉有穂
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自己紹介:
ユジラスカの館で「聖封神儀伝」を連載しています。
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