ようやくこのシーンを書き上げることができました。
昔、ワインも飲んだことがない時代に書いた「ワインのおいしい飲み方」というタイトルの短編が、この遙道6-3の元になっています。
ワインを飲んで喉がひりひり、と表現していましたが、今呑むとカァァァァっと熱くなるんですよね、あれ。
炎と飲むときのワインは赤。
炎が死んだ後、育に差し出されたワインは白。
多分風は元は香り高くさっぱりした白の方が好きなのでしょうが、炎に合わせて重い赤を飲んでいるうちに、そっちにいろいろな楽しみを見出していったようです。
炎の最期と風の最期。
風の最期に当初はヨジャは登場しませんでしたが、今回は先からの伏線等もあったので無理やり織り込んでみました。
ない方がすっきりしていて好みのような気もするけど。
最期は炎のことだけ考えて死んでいってほしいというラストに横槍が入ってしまいました。
うーん、まいっか。
ここで出てくる龍の遺書も、先日読んだ時にはえぇ、言わないよ、この人そんなこと、と思ったのですが、前節でダンスに付き合ってあげたり、ブルーストーン行こうって言ったり、いきなり態度が軟化していたので、その理由付けをどこかでやらないとおかしくなると思っていたら、ここで拾えるからいっかー、と。最期の最期でトチ狂ったんだろうって風も言ってるし。
そしてリセ様降臨。
時期的にリセとヨジャは同じ時期に闇獄主になったんでしょうかね。
息子のためなら何でも差し出せるリセ様と、少年時代の憧れとリセ様を崇め奉るヨジャ。
というあたりが今後出てくるのかどうか。あ、次はその辺深堀しようっと。
この節を書くにあたっては、「Call me later」をエンドレスリピートしてました。
内心をくすぐる後ろ暗さと解放を求める心が重ね合うようにやってきてたまりませんでした。
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