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聖封神儀伝専用 王様の耳はロバの耳

「聖封神儀伝」のネタバレを含む妄想小ネタ雑記。

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グルシェース(子供)とアケルナ(ネタばれあり)

転生して子供姿(9歳か12歳)のグルシェースが、座っている20代~30代のアケルナの頭を包み込むように抱きしめるっていう姿が浮かんだのでメモ。

グルシェースは第三次神闇戦争で龍と相打ちになって、龍の方が生き残ったため消滅したことになってるんだけど、ここ最近憤怒が消滅済みってなんかもったいないっていうか、過去だけの人にしてしまうのももったいないっていうか、グルシェース、リアルタイムで書きたいなと思っていたら、子供姿のグルシェースが闇獄界を渡っている姿が見えてきたので人界篇が終わった瞬間に、アケルナへの追悼を呟く子供が空を見上げているというか、統仲王・維斗周辺にいた人物・子供・小学校高学年くらいというのがでてきまして。

アケルナのこと、触れずに見ているだけだと思うんですが、もう気がふれて誰が誰かもわからないアケルナを抱きしめて謝罪とともに己への怒りを募らせる見た目は子供、中身は青年っていうこの映像も本編内で見てみたいな。



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リセの呟きメモ

「玄熾……貴方を愛してしまったことが私の敗因」

「貴女は真実の愛を手に入れ、私は偽りの力を手に入れた」

少女時代のリセの呟き

ああ、この人はきれいできれいできれいで、穢れを知らない人なんだ。
だからこんなにも強く輝けるんだ。
迷わず、己の掲げるものだけが正義だと信じることができるんだ。
何も知らないから。
この世界がまだきれいなままだと信じて疑わないから、だから傷つくこともない。
かわいそうな人。
太陽の光を浴びてきらきらと輝きが増すほどに、憎悪は募る。
あたしの中の陰は増す。
黒く黒く陰って、どんどん汚いものになっていく。
この人は知らない。
あたしという人もいることを。
この人は気づいていない。
あたしの中にくすぶる自分への憎悪を。
自分が、あたしの欲する全てのものを持っているということを。

望んで、望んで望んで望んで。
望んで、望んでも、決して敵わないものを持っているということを。

きれいな人。
純粋で真っ白で。
ね?
だからあたしが奪ってあげる。
真っ白なあなた。
きれいなあなた。
あたしが教えてあげる。
この世の穢い部分。
人の狭く穢い心根を。

それでもまっすぐに顔をあげてあなたの正義を掲げられるなら、やって見せてくれるがいいわ。
折れない正義に裁かれるなら、私の魂も本望というものでしょう。

姉弟(前夜)

「言うナヨ」
「言えませんよ」
「絶対だゾ」
「……帰ってくる気はないんですか?」
「……役立たずの姫ハ、この世界には居場所がナイ」
「今は魔法が使えない人なんて山ほどいますよ。鏡も使えませんし」
「可哀想にナ。さゾかし肩身が狭かロウ」
「それでも王様です。やめませんか、こんなこと。父さんも母さんも、今はもう新しい人生歩んでるんですよ」
「魔法石ト獄炎は紐付きダ。コウなるタメにワタシは父上ノ娘に生まレてキた」
「今はもう誰もあなたを役立たずの姫なんて呼ぶ人はいませんよ。……そんなになってまで役に立って見せたところで、誰もそうとは知らないままでしょう」
「錬が知っていればそれで十分よ」
「……姉さん……」
「負けルつモリもないガね。キヒヒヒヒヒヒ」



きっと錬は徹が容赦ない攻撃をする度に心を痛めている。
喋りそうになるのを一所懸命堪えている。

藺の独り言

勝負には勝ち負けがつきもの。
負けたものには怨恨しか残りません。
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和泉有穂
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自己紹介:
ユジラスカの館で「聖封神儀伝」を連載しています。
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