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聖封神儀伝専用 王様の耳はロバの耳

「聖封神儀伝」のネタバレを含む妄想小ネタ雑記。

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1-6-1

麗の最期、一気に書き終わりました。
いろいろつっこみどころ満載だけど、ラストは満足。
ちゃんとアイカのところに帰るっていうの、忘れずにかけてよかった。

部分的にメモっていたものとは、麗もエルメノも真逆の心情吐露になっていますが、今回書いたほうがすごく優しいですね。
そのまま使おうか迷ったけど、流れ的になんかぶち壊しになりそうだったので、結局、お互いを思いやってるような形になりました。

「足掻けよ! 僕が憎いなら、もっと生きたいって足掻けよ!! 足掻いてみせろよ!! 生き物はみんなそうだ。どんなに最新の医術を施したって、死にたがってる奴はあっさり死ぬんだ。死にたくないって思ってる奴ほど、どんなに重症だってしぶとく生き残るもんなんだよ! カルーラ、お前は僕が憎いだろう!? 憎いなら僕を殺してみせろよ。その手で僕の永遠の命を終らせてみせろよ。僕は決してお前を愛してなんかやらない。お前はエルメノじゃない。……アイカじゃない。お前なんか大っ嫌いだ。僕の大切なものを奪ったお前なんか……大っ嫌いだっ!!! だから……死ぬな……カルーラ……」

〈↑解説〉
海の言うとおり、来世を約束してもらうためにエルメノではなくカルーラに殺してほしいというのを、相手の憎悪を煽り立ててやってもらおうとしたんだけど、なんかこのせりふでもカルーラ瀕死状態っぽいですよね。
本篇でもカルーラにとどめさしてもらう前に、結局カルーラが麗をかばって死んじゃいました。
使えない伏線張っちゃったかも???


「どうして……? エルメノ、どうして? お願いだ。掴んでくれ。今度こそ絶対に離さないから。帰ろう。僕たちのいるべき場所へ」
「君は、相変わらず子供だね。自分の世界しか見えていない。ううん、違うか。僕がいると、君は僕たちの世界しか見えなくなるんだ。君はアイカを愛してる。彼女は自分の思い通りに出来ない人だ。貴重だろう、君にとって。でも、僕には必要ない人だ。君と僕は、すでに一人じゃない。一人にはなれない。僕は、その手をとるわけにはいかないんだ」
 獅子が麗の喉笛に食らいつく。
「さようなら。でも、また会おう。君が僕を必要としてくれるようになったら、また会いに行くよ」

〈↑解説〉
麗のほうがエルメノに依存しているという前提でのせりふ。
これを入れようとしたんだけど、麗の中ではもうアイカだらけで、むしろエルメノのほうが麗に依存してる状態になりました。
麗がエルメノに手を差し伸べても、エルメノが断るというシーンを入れて麗に改めてダメージを入れておきたかったのですが、うーん、曖昧になっちゃった。
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ユジラスカの館で「聖封神儀伝」を連載しています。
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