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聖封神儀伝専用 王様の耳はロバの耳

「聖封神儀伝」のネタバレを含む妄想小ネタ雑記。

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維斗&詩音(ショート・ショート)


維斗「詩音の作ったチョコチップクッキーは美味しいですね~」
詩音「あったりまえよ。腕によりをかけて作っているもの」
維斗「いやぁ、僕のためにすみません」
詩音「誰があんたのためよ。リュウ、おいで~」
 (柴犬が駆け寄ってくる)
維斗「どうして犬にリュウなんてつけたんですか……?」
詩音「正しくはリシリューよ」(クッキーを砕いて皿にのせながら)
維斗「それならリシでいいじゃないですか。(なんでフランスの宰相の名前つけてるんですか)」
詩音「いやよ、利子みたいで。がめつく思われるじゃない」
維斗「がめつ……なんでもいいですけど、夏城君の前では呼ばない方がいいですよ」
詩音「はっ、そ、そうね。気をつけることにするわ」
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名付け

桔梗「葵ちゃん、おめでとう!」
葵「えっ、なにが? 誕生日じゃないよね?」
桔梗「違うわよ、名前よ。な・ま・え」
葵「名前?」
桔梗「今年の女の子の名付けで一番多かった名前が『葵』なんですって!」
葵「こ、今年もか…なんか照れるな」
桔梗「発音も明るいし元気な女の子に育ちそうだものね。葵ちゃん見ててもまっすぐで、とてもよい名前だと思うわ」
葵「そんなに誉めるなよ。誉めたってなにもでないぞ」
桔梗「そうそう、男子の名前の10位は『いつき』だそうよ。おめでとう、織笠くん」
樹「わぁ、ほんとなんか照れるね。時代が僕らに追い付いてきたって感じ?」
星「違うだろ、単に世代が……」
樒「わたしの名前の漢字、常用外……昔から……追加されないんだよね……」
桔梗「樒ちゃんの漢字はちょっと特殊だものね。落ち込まないで」
星「俺だって『しょう』なんてなかなか読めないし」
樹「そうだよ、僕だって読み方のランクインだし。読み方だけなら『みつき』も最近『美月』とかの変換で増えてるじゃない」
樒「あれはみづきって読むことが多いらしいよ」
宏希「おれの漢字はいそうでなかなか見ないんだよな」
徹「俺様なんてありきたりすぎて悩んだことないぜ」
維斗「三井くんらしいですね。僕は自分の名前好きですよ。北斗七星の異名ですから」
詩音「名前はかっこいいけど中身はねぇ…北極星、つまり天の中心を見つける導となる者、でしょ? 大変ねぇ」
維斗「名に見あった器となるよう精進するのみですよ。それにしても音痴な人に詩音とは都子さんも将来を見誤りましたね」
詩音「やかましい!誰が音痴よ!」
維斗「名に重すぎる宿命ですね」(と言いながら逃げ出す)
詩音「待ちなさい、こらっ」
維斗「待てと言われて誰が待つもんですか~」
(維斗詩音退場)
徹「騒がしい奴らだな…」
光「いいんじゃないの。あそこは二人でひとつの個性発揮してるんだから。夫婦漫才できなくなったら単品じゃ目立たなすぎている意味ないよ」
宏希「そこまで言わなくても。だけどあれだな、おれたちの名前って、普通にいそうな名前ってことでつけられたんだろ?」
樹「ワープロで漢字変換してたら一文字ばかりになったから、河山の宏希とか藤坂さんの桔梗とか、あとから出てきた工藤や草鈴寺さんの名前は意図的に一文字以上にしてるって聞いたよ」
桔梗「そうそう、そんな話もあったわね。夏城くんのも星か翔かで迷って、ありきたりはイヤ、でも星なんて名前につける人もあまりいないだろうしって迷った末に『星』になったのよね」
星「ネット公開するに当たっても翔にしようとしたり美月にしようとした形跡もあったな」
樒「ファンタジーゆえのリアルの追求とかいってたけど、結局馴染みすぎて変えられなかったんだよね。漢字変えたたけでもイメージがかわってしまうからって」
桔梗「そのお陰で今も変わらない私たちがいるわけだけど」
葵「なんにせよめでたいからパフェでも食いにいこうぜ」
桔梗「みんなー、葵ちゃんがおごってくれるって~」
葵「あたしはとびきりうまい店を紹介するから、財布は織笠な」
樹「えっ、僕っ? ないよ、そんなお金、僕には……」
(一同、すでにパーラーへ向かいはじめている)
樹「……人の話は最後まで聞こうよ、ね。僕、別に行かなくてもいいかな……」
維斗「何言ってるんです! 織笠くんも行きますよ!」
樹「え、僕行くなんて一言も……」
詩音「大丈夫、こういうときのためにお金持ち設定の維斗がいるんだから、遠慮なく甘えてあげて」
樹「(ぽんっ)そっか、じゃあお言葉に甘えて(にやり)」
(樹、維斗に引きずられて共々退場。その後ろを詩音が追いかける)

季李沙さんインタビュー

現オネエ系水海王の季李沙(キリシャ)さんに、どうしてオネエになったのか聞いてみました。

無題

登場人物の能力円形データのひな形が出ていたので、お借りしてみました。
借用元:https://twitter.com/yngwww/status/478781169564012544/photo/1



星×樒(甘未来)

夏城君……あ、今は旦那様になったので名字で呼ぶのはおかしいですよね。
星……くん(真っ赤)が最も素になる、というか子供に返ったように感情を露にするのがサッカーの試合です。特に四年に一度のW杯の盛り上がりは目を見張るほどです。
時間が合えば三井くんと佳杜菜さんがいらっしゃって一緒に見ることもありますが、そうでない仕事帰りの夜中などはビールと枝豆に見向きもしないで歓声や悲鳴をあげながら飛び上がったり頭を抱えたりしています。
三井くんたちが来たときはもう少し大人しく控えめにガッツをしたり首を振ったりしているので、わたしだけが見られるこの夏城君……あ、星くん……の姿はすごく特別でとても愛しいものなのです。
何より、あまりに試合に熱中しているので、わたしが側でにこにこ見つめていても気づきません。
ハーフタイムになると驚くほど饒舌になります。
それがまたかわいくて、わたしはうんうんと聞いています。
星くんと一緒に過ごすようになってからわたしのサッカーの知識は増えましたが、これらが全て星君の蘊蓄の賜物だと思うと、共有してきた時間の証とも思えて与えられた知識すら愛しく思うのです。
もちろん見つめてばかりじゃなく、ちゃんとテレビも見て応援しています。
「うぉぉぉぉっし! 今のプレーは……ん?」
あ、見つめてたのに気づかれちゃったみたいです。
「ううん? 今のプレーは?」
「……」
小首を傾げて続きを促してみたのですが、星くんは一瞬じっと真顔で探るようにわたしを見つめたあと、ひょいと手を伸ばしておでこに口づけを落としました。
「あとでな」
低く耳元に囁かれた声がくすぐったくて顔が熱くなるのがわかります。
でも星くんはお構いなしにまたテレビにかじりつきはじめました。
ぷっとわたしは小さく吹き出してしまいます。
大人の顔で囁いたかと思えば、あっという間に子供の顔になってサッカーの世界に入っていく。
そんな彼の姿をこんなに間近で見られるのはわたしだけでしょう。
ああ、近い未来、もう一人、そんな星くんの姿を見ることになるでしょう。
この試合に勝ったら、そのことを教えてあげようと思います。
今度はどんな顔をするのでしょう。
少年のように飛び上がって喜ぶのか、大人っぽく喜びを噛みしめるのか、それともまだわたしも見たことのない父親の顔を見せてくれるのか。
楽しみです。



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和泉有穂
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自己紹介:
ユジラスカの館で「聖封神儀伝」を連載しています。
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