アイカの話はずっと、それこそ記憶の扉の連載を始める前くらいに麗の番外編としてノートに途中まで書きとめていて、聖視点ではあったけれど、ようやくこっちで書くことができました。
「槐、遥けし」というタイトルの番外編だったんですが、今回光の話を書き直すにあたって、麗の過去はここで書きとめた話を中心に進めて行こうと思ってます。(なんてここで宣言したって私以外誰も意味わかんないじゃんね)
アイカという子はいつもにこにこへらへら笑っている子で、そのくせどこかお母さんぽさがあったり、少女らしい純粋で頑ななまっすぐさがあったり、とても好きな子です。
あれ、こんなこと前も書いたっけ?
今回のアイカの原罪はアイカ視点でぜひ手のひら篇で書きたいなと思っているんですが、聖封伝の先を急ぐか、こっちのブログ番外編を増やすか……とりあえずあらすじは聖視点で書いてしまったので微妙なところです。
<悔恨>の獄炎と仲良しだったとは思わなかったけどね。
聖の話には出てなかったけど、アイカのお父さんとお母さんは学校の先生です。家にはたくさん本があって、アイカはそれで勉強して弟妹達にも家事の傍ら読み書きを教えていました。
保育士さんタイプなイメージです。
働き者だし、明るいしで村人達からも好かれており、ちらほら思いを寄せる若者もいたよう。
でも、その辺はアイカは疎かったようです。
小さな共同体の中で生まれて、そのまま出ることなく死ぬはずだったのに、運命は捻じ曲がりに曲がって、ひねくれ者が住む北の極寒の地へ。それはもう、かの有名な刑務所へ移送されるが如くです。
アイカが馬鹿みたいに明るい笑顔が出来るようになったのは、カルーラと旅する間のこと。
離宮で療養していた一ヶ月間は笑顔も何も、表情さえ乏しく死人のようだったといいます。
だけど、カルーラとの二人旅の中で、カルーラはひたすらアイカを気遣い、心配をかけたくないアイカは、辛い時ほど極上の明るい笑顔が出来るような演技派になってしまったのです。
笑顔が仮面になってしまっている人、ゲストじゃなくてもそういえばいますねぇ。
それは(こわいから)おいておいて。
笑顔の仮面で三年間麗に仕えつづけた結果が1-1-6という・・・法王を尻に敷くほどに成長したアイカ。
さて、麗はそんなアイカの仮面に気づくのでしょうか?
まぁ、うっすら本能で同じ罪人同士何か通じるものを感じているかもしれませんが。
すっかり光の話というよりアイカの話になっちゃってるよ、鏡幻の魔術師(笑)
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