ひとりよがりに間違ってたっていいと思う。
いつか、その間違いに気づくことが出来たなら、間違えることは悪いことじゃない。
でも、もし気づけずに数え切れないほどの時を過ごしてきてしまったら、それはもう、後悔という言葉だけではくくれない。
それでも、後悔する瞬間に僕は気づくことになるのだろう。
一人では気づくことは出来ないから、きっと誰かの手を借りながら、あるいはその誰かを傷つけながら、僕は己の歩んできた道の行く先を知ることになる。
そのとき。
もしそのときが僕にも訪れるのならば、せめて僕がその誰かを傷つけることがありませんように。
僕に関わって誰かが負わねばならない痛みを、全て僕自身で背負うことが出来ますように。
僕以外の誰かが傷つくくらいなら、僕は僕の殻に閉じこもってひとりよがりに世界を見つめていられればいい。
それで誰にも迷惑がかからないというのならば、僕は永遠に己の過ちになど気づけなくていい。
取り返しのつかない後悔を永遠に背負い続けるくらいなら、僕は永遠に独りのままでいい。
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