葵篇の幕間にて毒で痺れてしまった龍。
仕方がないので、統仲王か育のどちらかに背負っていってもらおうと思ったのですが・・・
和「龍ちゃん、龍ちゃん、お父さんとお兄ちゃんと、どっちの背の上がいい?」
龍「どちらも嫌だ」
和「遠慮しなくていいんだよ。まだ綺瑪のことも関係ないし、聖も生まれてないし。小さい時のことじゃん」
龍「小さくともこの身体があの二人に預けられるかと思うと、虫唾が走る」
和「何言ってんのー。小さい頃は仲良し家族だったくせにー」
龍「私は誰の世話にもなりたくないんだ」
和「そんな子どもいないよー。大体、小さい時は泣き虫の甘えっこのお母さんべったりだったじゃないの。何をいまさら」
龍「それなら愛優妃の……」
和「ああ、統仲王の背の上がいいとね」
龍「やめろ。あの男だけは絶対に嫌だ」
和「あれでも龍が小さい時はかわいがっていたんだよー?」
龍「断る! ……兄上でいい(小声)」
和「ん? 聞こえない」
龍「兄上にしてくれ! あの男とだけは、いくら幼いからとはいえ、何も知らないとはいえ、何されるか分かったものではない! 絶対に絡みたくないっ」(スタスタスタスタ)
和「あーあ、行っちゃったよ。お父さん、随分嫌われましたね」
統「相っ変わらず愛い奴よのぅ。いいから私にしておいてくれ。どうせだから頬ずりもサービスしてやる。無精ひげを残しておかなくてはな。はっはっはっはっ」
あまりに統仲王がご機嫌なので、育さんに頼むことにしました。
統「ちっ」
龍「ほっ」
育(苦笑)
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