娘の名前が出てこない。
メから始まるらしいんだけど。
メルーシェなんだかメルーチェなんだか迷う。
メルって呼ばれたり、ルーシェ様って呼ばれてたのかな。
メル…親族。父、母、祖父(笑)
ルーシェ様…親しいけど親族以外。侍女とか友人とか。婚約者候補の藍鐘和もきっとルーシェ様。
髪はふわふわの黒緑。鼻筋が通っていて小鼻は小さくまとまり、細面。目は大きく鉱を受けて翠。睫毛は長い。アラブ系だけどサヨリの血もあってそこまで濃くはない。肌は浅黒。
鉱似じゃん!
小さい頃から藍鐘和が好き。藍鐘和が海に憧れていることも気づいている。
怜くプライドが高いため、あまり感情を素直に表現できない優等生タイプ。その分爆発すると、自己嫌悪の海に沈む。
魔法が使えなくても土木工事が楽にできるように発破法(ダイナマイト)を発明するが、統仲王に研究ごと取り上げられ、謹慎させられる。
その最中に闇獄界に襲われ、拐われる。
法王の娘として人々の役に立ちたいという気持ちと、科学者として技術と知恵の粋を極めたいと望んでおり、その道を科学の研究は禁止されているからという抽象的な理由で奪った統仲王を少なからず恨んでいた。
闇獄界に拐われてのちは女性であるために酷い目に遭い、統仲王さえ私から研究を奪わなければ私は鉱土宮に幽閉されることもなく、人々も火薬を応用して闇獄軍を退けられたかもしれないのに、と恨みを募らせる。
研究と王女としての熱意が反転して怨恨へと変わった。
闇獄界では自由に研究し、実験しているため、科学者としては非常に充実した毎日を送っている。
研究内容も闇獄軍に戦術として取り入れられているため満足している。
ただひとつ、王女だった心がぽっかりと穴をあけている。
藍鐘和への未練とか、封じ込めて忘れたつもりでも女の子に戻ってしまう一瞬があるのかも。
自分が研究を取り上げられたとき、統仲王に対して娘を庇う一言もなく詫びを入れた鉱に不信感と失望を感じている。
神界にも行き詰まりを感じており、世界のあり方を変えたいと願うようになった。
(昔は神界の人は大なり小なり魔法を使えたが、後期になると神に手造られた創始の人の血が薄まり、魔法を使えない者も増えていた。統仲王が理想とする神界のありかたは構造的に歪みを来しはじめていた)
ああ、なるほど。
で、中柳かの子は出るの? 出なそうなんだけど、一応名前だけ。
そうか、徹篇は徹よりも維斗の方が引っ張り出されるかもな。
よかったね、維斗。
表舞台に立てるよ。
あ、徹が泣いてる(笑)
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