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聖封神儀伝専用 王様の耳はロバの耳

「聖封神儀伝」のネタバレを含む妄想小ネタ雑記。

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ブルメアーナ時代の人々設定(ネタバレあり)

まとめきれてないのもあるけど、保存しときます。
帝空神の世界の時の登場人物たち。
有極神世界は物質という絶対的な存在に支えられているけど、帝空神世界は他者に観測されることによってはじめて存在が確定するという相対的な世界となっている……ようです。

物質も観測されることによって存在が認識確定されるといわれればそうなんですが、物があることが前提となります。
帝空神の世界はそもそもが概念的というか無がベースになっているので、有が生じるためにはもう一つの視点が必要となるのです。
他者に認識されたものだけがそんざいを許される。
それはすなわち、存在を認識されなくなれば存在できなくなるということ。
帝空神の存在そのものが世界であったブルメアーナ世界の滅亡は、帝空神という神を否定することからはじまりました。
 帝空神(27) 虚無に生じた歪み 〈無〉
 この世界の創生者。無であり有。
 泉明神如を創造し、世界を創造したのちは、人々の生活を豊かにする科学技術の知識を神官を通して惜しみなく与え、世界の片隅の小さな宮殿で泉明神如と共に暮らす。
 食べなくても生きていける身体ではあるが、食べなければ生きていけない泉明神如とともに食事を楽しんでいる。心理的に肉が食べられない。
 世界が滅ぶ間際は視界が狭まり、耳が遠くなり、やせ細って足元はおぼつかなくなるという急激な老化に苛まれていた。それでも泉明神如を心配させまいと若い姿を投影していた。
 泉明神如のことは親が子を慈しむように愛していたが、帝空神の体に性別はないため、人同様次世代に命をつなぐために生殖行為を必要とする泉明神如の本能的な恋心を理解できず、しかしながら機嫌を取ろうとするため、泉明神如には疎ましげな眼で見られることがしばしば多くなっていく。
 一般的にやさしいといわれる部類には入るが、帝空神本人は自らに「性格」というものがあるとは思っておらず、人々の心の機微に疎いことをしばしば泉明神如や親しい人々から突っ込まれている。
 泉明神如をはじめ想像した世界の人々に「心」が宿っているのは、すなわち帝空神自身にも心があるからであるが、「己は無であるから」として何も持たないと帝空神自身は考えており、「己には心がないから皆の気持ちがわからぬのだ」と思い込んでいる。
 世界には何の異変もなく帝空神の身にのみ亡びが迫るという緩やかに滅亡へと向かっていく中、帝空神はゆっくりと己に心を向ける泉明神如に何か応える方法はないかと模索しはじめる。それが人々の言う愛であることに、おそらく帝空神は滅んでも気づかなかったに違いない。気づくのは、きっと今生。夏城星の魂を通して。
 「泉明神如にいつかまた再び逢いたい」その願いを叶えるため、泉明神如を世界滅亡の道連れにはせず、「私に代わって神となり、新たな人の世界を創造せよ」と命じて泉明神如を虚無の中に残していく。

 泉明神如(24) 無より出でし有 〈有〉
 世界は突然壊れた。まさに繋ぎ目などないくらい完璧だったパズルがばらばらと剥がれ落ちていくかのように、目の前の景色は大判な破片となって大地に落ち、景色と大地の穴からは漆黒であり真白である虚無が流れ込んできた。
 帝空神が一番初めに創造した存在――あるいは虚無に生じた思念である帝空神の思考が想像した存在であり、泉明神如が生じたことによって帝空神は己と他社という認識に基づいて形作られた、または誕生した。
 無性である帝空神に対して、雌雄同一体である。自律的に増殖できるように泉明神如の身体のつくりを簡易化したものが人の男性と女性である。中でも宮殿近くに住まう下記の人々はプロトタイプの血を色濃く継いでいる肉体を有し、かつ初期に創造された魂を持つ者たちである。そのほかの人々はプロトタイプの生殖行為に伴い体のみならず魂も掛け合わされながら複製されて広がっていった(体魂同一体)。
 プロトタイプは身体(うつわ)に帝空神が創造した魂が宿ったものであるが、次代からは体と魂は同時に掛け合わされて複製されていくため器という概念にはならず肉体という意味でのみ使用される。
 帝空神を親と慕い、兄と慕い、恋人と慕う。
 恋心などまるで解してくれない帝空神に苛立ちながらも愛しくて仕方がなく、ちょっとぼけ気味な帝空神をかいがいしく世話をする。
 人々との交流も積極的であり、神官の代わりに科学技術や知識を伝授しに出向くこともある。
 世界滅亡の日、帝空神に呼び出され宥められるがままに腹に次の「世界」の種を宿し、身体を失ってなお浮遊しながら存在していたプロトタイプの九つの魂を託される。
 虚無の中、泉明神如の腹から産まれた「光」は有限の世界を拡げ、有極神の世界が創造される。
 しかしながら帝空神を失ったショックで悲しみのどん底に突き落とされた彼女は髪すらも白くなり、帝空神を信仰せずに破滅させた前世界の人々を憎悪し、その魂を引きずり出してでも復讐してやると恨み、一方で帝空神とともに滅びられたことに嫉妬し、自分一人世界にとり残していった帝空神に対してさえもはじめから自分に対して情も何もなかったのだと疑い、一人で神として立たねばならない孤独な未来を恐れ、決してもう誰にも心は開かぬと己の心を欺き、再び帝空神様に逢いたいと望み、狡猾な考えといわれようと前世界で滅びの原因となった科学技術と知識を封印することを誓って世界創造の第一歩として、帝空神に言い残された通り片腕となる蘇静神如を己の身体の男性部分から創造し、自らは有極神と名を改める。蘇静神如には有能かつ自分に忠誠を誓っていた執事の魂を呼び寄せる。
 箱庭だけの世界で満足だった。
 虚無の冥い闇から光が切り取った真白い世界。その中心にわずかな空間を区切って、亡びた世界から帝空神に託されて持ってきた二つの魂に身体(うつわ)を与える。
 統仲王と愛優妃。
 理性を以って統べる者と本能的に愛する者。
 ユリウスとメネ。昔、帝空神様と我が子のように愛した二人の存在がいれば十分だと思った。
 どんなに望もうと、虚無に還ってしまった帝空神様に出逢えることは二度とない。
 だってあの方は存在自体が無。あの方は魂すら私に残してはくれなかった。
 光が切り取る那辺の向こうの虚無の海。そこに貴方はいるというけれど、見ることも聞くことも、まして手を伸ばしても触れることのできない貴方の存在を、私にどう信じろというのでしょう。
 人々は目の前にいる貴方さえも信じられなくて世界を壊したというのに。
 目で見えるものを信じよと教えてくださったのは貴方だというのに。
 見えなくなった貴方を、光の世界から出ることさえかなわない私は探しに行くことすらできやしない。

 ユリウス・クヮルガ(12) 闇を抱えた少年 〈理性〉
 帝空神と泉明神如が廃墟となった建物から拾ってきた孤児の一人。メネの兄。
 帝空神を父、泉明神如を母と呼び、拾われた恩を感じて二人の疑似家族ごっこに付き合っている。愛想笑いが得意。社交的な笑顔は仮面。
 思春期の入り口であることもあるが、生い立ちからして、8歳の時に互いに浮気し合った両親が離婚に際して廃墟に二人の兄妹を捨てたことから、愛情等に対して非常にさめた視点をもっており、愛などという形のないものよりも理論的・理性的に捉えられるものを信じている。ただし、妹のメネのことは大切に思っている。
 神官であるディック・ナイトレイと対等に「帝空神の存在について」議論を重ね、「帝空神は存在しえない」という結論をディックとともに導き出す。ディックは神官である自分が神を信じられないことに葛藤を感じたが、ユリウスは「ないものはない。あるものはある」として帝空神の存在を否定することに葛藤は感じなかった。
 愛情を否定し、理性を選びながらも、それは生い立ちからして「神など信じられない」からであったが、(もちろん帝空神が彼らを拾ってきたのは最も彼らが神という存在を否定しやすい生育環境にあったためであり、世界の崩壊に拍車をかける要因を取り除くためだったが、ユリウスに関してはすでに自己が完成されていたため、効果はほとんどなく、むしろ近くにいたことで否定する心の方を育ててしまった形になる)どこかで親の愛情に飢えた心を満たしてくれるものを探し求めている節がある。

 メネ・クヮルガ(8) 無邪気な光 〈本能〉
 1歳の時に5歳のユリウスとともに両親に廃墟に捨てられる。帝空神たちに見つけられるまで1か月ちかくユリウスに面倒を見られており、ユリウスを父とも兄とも母とも慕い、淡い恋心すら抱いている。
 ユリウスがいなければ何もできず、ユリウスに言われたことならいい悪い関係なく何でもする。(自らは判断しない)
 拾われてからは帝空神を父と慕い、泉明神如を母と慕い、本当の両親のように甘えたり拗ねたり素直に愛情表現をしている。
 兄ユリウスは「こんなのは疑似家族ごっこだ」というが、それに関してだけは「ちがうもん。二人はメネの本当のお父さんとお母さんだもん」と反論する。
 本心ではユリウスにも二人を父母と心から呼んでほしいと思っている。
 「みんな仲良くしようよ」が行動基本。
 捨てられた時の記憶はまずないが、かすかに兄が口移しで水と噛んで柔らかくしたパンなどを食べさせてくれていたことだけは断片的におぼろげな一枚の映像として残っている。

 ライラ・サンダ(26) 二柱の生活を支える女官 〈嫉妬〉
 帝空神と泉明神如の宮殿で食事や掃除洗濯など生活を支えるお手伝いさん。
 幼馴染であるジュセリーノに恋心を抱いているが、ジュセが泉明神如しか見えていないことも分かっており、ジュセリーノの側にいたい一心で泉明神如に仕え続ける。
 泉明神如への嫉妬、若くして幼馴染と結ばれ結婚するサラに対して、ひたすらに隠してはいるが嫉妬心が拭えない。

 ジュセリーノ・ドルメチコワ(30) 神を愛する神如に心奪われた愚かな人間 〈憎悪〉
 帝空神と泉明神如の宮殿の執事。
 二柱の生活全般から政治的なこと、神官とのスケジュール調整までをこなす。
 泉明神如の側近くに仕えることが彼の喜び。
 ライラへの愛情はあるが、今は泉明神如への崇拝を大事にしたいと考えている。
 泉明神如に応えない帝空神を歯がゆく思っている。その気持ちはわずかながらも憎悪の芽となる。
 「帝空神様、なぜ貴方はすべてを持っていらっしゃるのに泉明神如様を幸せにして差し上げないのですか? 貴方ができないというのなら、どのような手段を用いても私がかの方の望みをかなえて差し上げるのに」
 帝空神への信仰心は、彼もまた薄れていた。
 神としてではなく恋のライバルという対等の関係でいつしか主を見ていたのだから。

 アルト・バロン(35) 神の食を担う農夫 〈怨恨〉
 大地と妻と子をこよなく愛し、神への信仰も篤く、毎日のように畑で採れた作物を「おかげさま」と言って捧げに、というかどっさりとトラックの荷台に積んで持ってくる。その日も彼は神の庭園で行われる若人二人の結婚式ために食材を提供し、二人の仲人を務める予定だった。
 アルトの土地は神の恩寵が篤く作物が一年を通して実るため、神の農園と呼ばれており、彼が気前よく神はもちろん人々にも採れたものを配るため、同業者の一部からは陰で商売にならないと恨まれていた。

 サラ・ジョーンズ(19) 信仰心の篤い少女 〈欲望〉
 幼いころから熱心に教会に通い、帝空神たちとも親交のある家庭で育ったため、大変に信仰心が篤く、恋人であるシモンよりも帝空神への信仰を第一に心を分けている。
 「望みは何かと聞かれたら――そうね、たった一つだけ。私は帝空神様のために死にたい」
 シモンとの結婚式の日、世界が滅んだ。

 シモン・ローランド(21) 一途に恋する青年 〈猜疑〉
 一途にサラに想いを寄せる。
 その想いが強すぎるがゆえに恋人であるサラの気持ちをしばしば疑ってしまう。
  サラとの婚約が整っても、サラの心が帝空神への尊崇にあることに苛立ち、サラの「愛している」という言葉にさえ内心自信を持てないでいた。
 「本当に? 本当に君は僕を愛しているのか?」
 時に神に嫉妬し、さらに自分だけを見てほしいと希うが、それはただの自己満足にすぎないと泉に諭され、目が覚める。
 サラとの幸せな結婚生活が待っているはずだった。
 真実を求める者。

 トーランド・クック(43) 帝空神を否定する詐欺師=科学者 〈恐怖〉
 有能な科学者ではあるが、神を否定する思想を持っていることから学会では認められず、神をこき下ろすための地下活動が増えた。
 帝空神とも実際に面会しているが、「貴方と私達とどこが違うのか」と問い、「姿かたちも思考力も判断力も感情も、何一つ私たちと変わらないではないか」と断じ、帝空神に血を抜かせろだの脳波の検査を求めたり、MRIなどで体内の組織を見せろなどの要求をしたため、ジュセリーノによって排斥され、宮殿に立ち入り禁止にされた。
 「科学的に存在を立証させないのは、帝空神が神ではなく、我々と同じ人であるからだ」と主張し、科学をもとに帝空神の存在を否定することに全力を傾ける。
 ディック・ナイトレイ、ユリウス・クヮルガとも接触し、彼らの思想を「神否定派」に傾けていくために弁舌を尽くす。

 ディック・ナイトレイ(27) 二つの魂を持つ神官 〈欺瞞〉
 帝空神に仕える神官。神官の務めは科学の振興と神の存在の布教。科学と信仰の両立は歪みをもたらす。破滅のユダ。己の誤った考えを偽ろうと手を尽くすが己だけは騙しきれない。
 神官としての務めは帝空神のもたらした叡智を人々に広めることである。それはすなわち科学の振興であり、「人々の生活の利便性に寄与する科学の知識を与えてくれる帝空神は世の創り主として崇め讃えるべきものである」とする教えを広め、人々の振興を帝空神に集めることにある。
 これは帝空神の存在が世界から認識されることによって確定されることにあり、世界が小さい時は泉明神如一人が帝空神を慕っていればよかったが、世界が広がった結果、世界の端まで人々一人一人がしっかりと「帝空神」という神を認識しないことには世界を存在させられなくなったのである。
 無である帝空神の存在は、他社に認められることによってはじめて存在しえるのである。したがって、無である帝空神の世界は、人々が認識することで支えられている。この世界はそもそもが無であり、しかしながら偶然0が1になった即ち他社を認識する観測者が生まれた瞬間に世界は存在を始めたのである。
 観測者=帝空神を世界の柱として認識する者がいなくなれば、世界は0に戻ってしまう。
 帝空神自身の存在はそもそもが無であり0であるが、泉明神如=帝空神という存在・己を観測する他者を生み出したことで、帝空神も存在を始めた形になる。
 帝空神は無であり、無としての長さからすれば帝空神が早く誕生していることになるが、実質観測者の泉明神如が生まれたことにより帝空神は存在を始めるのであり、帝空神と泉明神如の存在の始まりは同時であったといっても過言ではない。
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 ディック・ナイトレイの悩みの至りは、帝空神が無でありながら観測されることによって存在しているという「観測」の矛盾と、信仰心を集めるためには神への依存が必要であるにもかかわらず、人々の生活を便利にする科学知識を惜しみなく与え続けた結果、人々は自分たち自身でも科学を探求し、自ら生活を助けはじめ、神という存在を疎ましく思い始めたことによる。
 つまり、帝空神の科学知識を与えるという行為は、すでに信仰を集める手段ではなく信仰を希薄にすることでしかなく、世界の崩壊をもたらすものでしかなかった。
 ディック・ナイトレイは帝空神に「科学的知識の抑制」を提言するが、帝空神は「人々の成長が見られなくなることは残念である」という言葉によって認められず、結果的に帝空神の存在は希薄し、世界の維持ができなくなり、観測のみに支えられた概念的な帝空神の世界は滅亡したのである。
 これらを受けて、泉明神如は空に対して有を名乗りて有極神となり、観測に支えられて相対的に存在していた概念的な世界ではなく、観測者を必要としない絶対的に有る物が基準となる物質的な世界を希求することとなる。
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 無から生まれた無である帝空神という存在は矛盾であると疑問視し、目の前にいるにもかかわらずその存在の有無を信じられなくなる。人々に帝空神という存在を知らしめる職にありながら、神という存在に疑問を感じる自分に葛藤する。
 信じたい麗と、麗に信じさせるために己の疑問を欺くエルメノ。彼の疑問が教義の時間に破綻をきたし、人々に帝空神を疑問視する心を植え付けた結果、人々の「神は存在する」という思念に支えられて存在していた帝空神は存在を希薄化され、世界の終末へと向かってしまった。
 二人の結婚式の日、神官として式を執り行う最中、「汝らの愛を我らが主、帝空神様に誓うか」と文言を述べたものの、続いて「いや、無であるものに愛を誓うというのか? 何も存在しないものに対して何の確約をかけるというのか」
 エルメノと麗は帝空神の世界で同一人物の中に存在する二つの魂だった。エルメノの魂が片割れを呼ぶ性質を持つ。エルメノの時はカルーラの魂を引き寄せて共に生まれた。エルメノの魂ディックが科学者、麗の魂ナイトレイが神官を担う。
 人々を欺き、神への信仰を薄めていく。

 エマ
 帝空神と泉明神如の子。
 というか、帝空神の創った魂と泉明神如の自家受精で生まれた身体を持つ現世界の光であり世界という名の空間。
 生まれた当初、名は持たなかったが、あえてつけるなら「エマ」となるであろう。
 のちに樒と星で名づける可能性はある。
 愛優妃と律闇法王の子、光明法王〈明〉めいとして、新たに作られた物質的な肉体に魂を縛られて生まれる。
 明は盲目の少女であり、生活全般をヴェルパに面倒を見てもらっており、ヴェルパのことを兄のように慕っている。
 透き通るような白い肌を持った見目美しい、あるいはやや繊弱な印象を受ける少女。
 物静かながら強い芯を持っている。
 己が禁忌の子であることを知っている。
 愛優妃が最も疎ましく思っている存在であるため、産まれてから一度も母・愛優妃に会ったことがない。
 律のことは「律闇法王」と職名で呼びならわす。父とも兄とも思ってはいない。
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