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聖封神儀伝専用 王様の耳はロバの耳

「聖封神儀伝」のネタバレを含む妄想小ネタ雑記。

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ブルメアーナ時代の人々設定(ネタバレあり)

まとめきれてないのもあるけど、保存しときます。
帝空神の世界の時の登場人物たち。
有極神世界は物質という絶対的な存在に支えられているけど、帝空神世界は他者に観測されることによってはじめて存在が確定するという相対的な世界となっている……ようです。

物質も観測されることによって存在が認識確定されるといわれればそうなんですが、物があることが前提となります。
帝空神の世界はそもそもが概念的というか無がベースになっているので、有が生じるためにはもう一つの視点が必要となるのです。
他者に認識されたものだけがそんざいを許される。
それはすなわち、存在を認識されなくなれば存在できなくなるということ。
帝空神の存在そのものが世界であったブルメアーナ世界の滅亡は、帝空神という神を否定することからはじまりました。
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ミートソースとアップルパイを作りながら

泉「そういえば、アルトのところは三人目が生まれたそうですね。何か贈り物をしなくては。何がいいと思います?」
空「ああ、それなんだけどね。実はもう私から贈ってしまったんだよ」
泉「えっ、なにを贈られたんです?」
空「名を」
泉「それはようございますね。何という名を贈ったのですか?」
空「トリム、と」
泉「”神の祝福”ですか! 素敵です! いいなぁ、帝空神様に名づけてもらえるだなんて」
空「(ちょっと間をおいて)お前の名も用意してあるんだよ」
泉「私の名、ですか? 何をおっしゃっているんです。私には泉明神如という立派な名前を付けてくださったではありませんか」
(空、無言で笑っている)
泉「変な帝空神様。そうそう、午後はあの男が来るそうです」
空「あの男?」
泉「ディック・ナイトレイ」
空「ああ、神官の」
泉「わたくし、あの男はどうも信用ならないのです。暗いというか、怖いというか、同じ部屋にいるだけで研ぎ澄まされたナイフを突きつけられているようで」
空「そう人を表面だけで恐れるものじゃないよ。すべての魂は皆同じところから始まる。真っ白な魂が生きることで色を得ていくんだ。ディック・ナイトレイという男も、何か理由があってそういう色をしているのだろう。まあ、神官になる男なのだから、それほど警戒しなくてもいいんじゃないかな」
泉「もう、帝空神様はおおらかすぎます。何でもかんでもいいところばかり見て受け入れて」
空「当り前だろう? すべてのものは、私から生まれたのだから。お前もだよ、泉明神如」
(泉明神如、赤面しながらも微妙に傷つく)

(そう遠くないその後。世界が滅びる直前)
空「お前は無から生まれた有。今後は有極神と名乗りなさい」
泉「そんな……! 何をおっしゃっているんです。この世に神は一人きり。帝空神様おひとりだけではありませんか」
空「私の世界は間もなく滅びる。お前なら無の中でも存在を保てるだろう。次はお前が神となり、新しい世界を創るのだよ」
泉「いやです! 私も帝空神様とともに参ります。どこまでも帝空神様のおそばに居りますから」
空「私の正体を知っているね? そう、無だよ。私が滅びれば、世界も滅ぶ。だけど、厳密には私は滅ぶわけではない。無に戻るだけなのだ。これからはずっとお前のそばにいるよ。お前のそばで、新しい世界が創られるのを見守っていよう。いつか、私も叶うことならば、その世界でまたお前に出会えればいいと思っているよ」

帝空神はお肉が食べられません

帝空神の食べられないもの=肉

空「お肉……はね、ちょっと、ね。だめだね。かわいそうで。もとはなんという動物だったんだろうとか、どんな暮らしを送っていたんだろうとか、最後はどんな気分だったんだろうって考えると、私はね、やっぱり口にするのは憚られるんだよ」
泉「ならどうして食物連鎖なんか作ったんですか?」
空「うっ……だってほら、使い捨てって流行らないだろう? 今は持続可能な社会とか循環社会って言われてるじゃないか。その先駆けとしてだね……」
泉「なるほど! 社会がようやく帝空神様のお考えに追いついてきたんですね。命も循環する世界。それこそが理想ですよね! よろしいことだと思います。そもそも帝空神様はこの世界の創造者様ですもの。食物連鎖の外にいらっしゃる方ですもの。このような質問をしたわたくしが愚かでございました」
空「いや、別にそこまで感極まらなくてもいいんだけどね」
泉「いいえ! とても勉強になりました!」
空「(ぼそっと)素直というか盲目というか……このままで大丈夫だろうか……」

(現代)
樒「夏城君はお肉食べられるの?」
星「肉? 普通に食うけど、なんで?」
樒「(あ、食べるんだ)ちょっと、今度バーベキューでもやろうかって葵たちと話していて、よかったら夏城君たちもどうかなって」
星「いいね、行く行く。俺、牛肉が食いたいな。家だとなかなか食えないから。ラムも癖あるけどうまいんだよなぁ」
樒「(食いつきがよすぎる……夏城君、本当に帝空神様なのかな)じゃあラムもお買い物リストに入れておくね」
星「ああ、楽しみにしてる」
樒「(ぼそっと)帝空神様じゃないかも……」
星「何か言ったか?」
樒「う、ううん、なんでもない」
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和泉有穂
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自己紹介:
ユジラスカの館で「聖封神儀伝」を連載しています。
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