龍「それなら無理に歌わなければいい」
聖「でも、歌のない皐優祭なんて、皐優祭じゃないんでしょ?」
龍「歌をやめろといってるわけじゃない。聞いたんだろ?炎たちから。愛優妃がいた頃の歌は……」
聖「愛優妃がみんなに慈愛を伝えるうただったって」
龍「(聖の頭にぽんと手をのっけて)そうだ。聖らしい皐優祭にするんだろう?」
聖「……うん!」
無理に愛優妃を讃えなくていい。
皆に聖自身が日頃の感謝も込めて慈愛の歌を届けるのも、また意味のあることであり、愛優妃の意思を継ぐことになるのではないか。
もっとも、後の方は聖が聞いたらへそを曲げそうではあるが。
明日の祭りで、聖自身、少しでも愛優妃からのコンプレックスから解放されてくれれば、と願う龍だった。
PR