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聖封神儀伝専用 王様の耳はロバの耳

「聖封神儀伝」のネタバレを含む妄想小ネタ雑記。

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警察官になりたい?

和「河山君、刑事になりたいんだ?」
河「は、はい」(なんだろう、何かさせられるのかな)
和「ってことで、ちょっと調べてみたよ」
 じろじろと河山の体格などなどを観察。
河「な、何ですか?」
和「身体条件のほうは大丈夫そうだね。葵篇のラストで法学部志望だって言ってたけど、刑法学ぶだけじゃなく重要な要素があるらしいよ」
河「重要な要素?」
和「武道を修めてることみたい。柔道だったら黒帯、他にも剣道とか修めてるといいらしいよ」
河「剣道だったら小さい頃やってたことがあったけど……」
和「柔道部、似合わなっ(笑)」
河「それ? それを言いたかったの!? ほっといてください。刑事になるためならなんだってやりますよ。柔道だろうが坊主頭だろうが」
和「葵に坊主頭想像されたことがショックだったのね(笑)」
河「もう、ほっといてください! 今からでも柔道習いに行きますよ。近くの道場は、と……」(検索)
和「テニス部は?」
河「続けますよ。イメージぴったりでしょ? 体力つくし」
和「おおー、たくましい。宏希篇の頃には筋骨隆々の河山君が見られるかしら」(ふふふふふ)
河「……見たいんですか、筋骨隆々の俺」
和「(ちょっと想像)……微妙。脱いだらすごいんですくらいでお願いします。ホワイトマッチョとかソフトマッチョとか、せめてそっち系……」
河「あはははは。精進します」

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葵篇幕間

あ、やった。
幕間上手く序章に繋がった。

どっちもイヤ

葵篇の幕間にて毒で痺れてしまった龍。
仕方がないので、統仲王か育のどちらかに背負っていってもらおうと思ったのですが・・・

和「龍ちゃん、龍ちゃん、お父さんとお兄ちゃんと、どっちの背の上がいい?」
龍「どちらも嫌だ」
和「遠慮しなくていいんだよ。まだ綺瑪のことも関係ないし、聖も生まれてないし。小さい時のことじゃん」
龍「小さくともこの身体があの二人に預けられるかと思うと、虫唾が走る」
和「何言ってんのー。小さい頃は仲良し家族だったくせにー」
龍「私は誰の世話にもなりたくないんだ」
和「そんな子どもいないよー。大体、小さい時は泣き虫の甘えっこのお母さんべったりだったじゃないの。何をいまさら」
龍「それなら愛優妃の……」
和「ああ、統仲王の背の上がいいとね」
龍「やめろ。あの男だけは絶対に嫌だ」
和「あれでも龍が小さい時はかわいがっていたんだよー?」
龍「断る! ……兄上でいい(小声)」
和「ん? 聞こえない」
龍「兄上にしてくれ! あの男とだけは、いくら幼いからとはいえ、何も知らないとはいえ、何されるか分かったものではない! 絶対に絡みたくないっ」(スタスタスタスタ)

和「あーあ、行っちゃったよ。お父さん、随分嫌われましたね」
統「相っ変わらず愛い奴よのぅ。いいから私にしておいてくれ。どうせだから頬ずりもサービスしてやる。無精ひげを残しておかなくてはな。はっはっはっはっ」

あまりに統仲王がご機嫌なので、育さんに頼むことにしました。

統「ちっ」
龍「ほっ」
育(苦笑)

容姿メモメモ

維斗・・・(びん底眼鏡で前髪七三分け時)地味真面目系、(眼鏡をとって髪を下ろしてれば)俺様的綺麗系
星・・・無愛想なクール系
宏希・・・ちょっとアンニュイな爽やか系
徹・・・(オールバック時)陽気なラテン系、(前髪を下ろしていれば意外と普通に)かっこいい系
樹・・・かわいい純朴小動物系
光・・・ナマイキ子ども系

詩音・・・綺麗なお姉さん系
樒・・・癒しかわいい系
桔梗・・・大人清楚系
葵・・・姐御サバサバ元気系

季李沙

 神社の裏はすぐ崖になっていて、夏も冬も絶えず飛沫が上がるほど波が打ちつけていた。祖母は口を酸っぱくして裏の崖に行ってはいけないと言っていたけど、僕と涼湖は二人手を繋いで歩ける細い道を知っていた。
 その日の午後も、僕と涼湖は波しぶきを浴びながら春の昼下がりを過ごしていた。
 いたずらな春風が吹いたのはそんなときだった。
「あ、帽子が…」
「どないした、涼湖」
「待って、待って、私の帽子……」
 そうでなくても大人と子供がようやく二人通れる程度の狭い道だ。涼湖が僕の手をすり抜けて海の方を向いただけで、涼湖の足元からは崖だった石ころが転がり落ちていく。
「あかん、涼湖! 戻れ!」
 涼湖が風に飛ばされた帽子に手を伸ばそうとした瞬間、その高波はやって来た。
 崖から落ちるまでもなかった。
 海は迎えに来たのだ。
 おそらくは、涼湖を。
「涼湖っ!」
僕は幼い妹の体を抱き締めて、高波の襲来に備えた。
海は軽々と僕らを飲み込んだ。
呑み込み、渦の中に巻き込み、上も下もわからなくして、僕らをばらばらに引き離した。
「お兄ちゃんっ!」
水のなかだというのに、悲壮に歪んだ涼湖の幼い顔と悲鳴が僕の最期の記憶となった。

涼湖。
君は覚えているだろうか。
僕のことを。
幼すぎて忘れてしまったかもしれないね。
あるいは、恐ろしい記憶など波の合間に置いてきてしまったかもしれないね。
無理に思い出さなくていい。
僕はただ、君に海の中で見つけたこの帽子を返してあげたいだけだ。
それ以上、望むべくもない。

「季李沙様、お時間です」
「いま、行くわ」

ただ、もし君が望まずにいまの道を歩んでいるというのなら、僕は手をこまねいているわけにはいかない。
望んでいたとしても、その道が苦痛に満ち溢れているのなら、僕はその苦痛を取り除いてやりたい。
苦労しただろう? いままで、さんざん。
もう君が辛苦を味わう必要なんかない。
君はまた僕の妹の皇涼湖に戻ればいい。
記憶が邪魔だというのなら、すべてを消してあげよう。
僕は君を人魚姫の泡になんかさせない。
君は足を手に入れ、声を取り戻し、本当に愛する人と結ばれるべきなんだ。
それはもう、僕ではなくなっているかもしれない。
それでもいい。
君の魂が安らげるときが来るのなら。君の未来がこの先も繋がっていくというのなら
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HN:
和泉有穂
性別:
非公開
自己紹介:
ユジラスカの館で「聖封神儀伝」を連載しています。
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