聖封伝 拍手お礼座談会(現世篇)
樒:こんにちは!(こんばんは!) 守景樒です!
拍手ありがとうございます。
これからも恐い人たちなんかに負けずに頑張りますので、応援よろしくお願いしますね!
桔梗&葵:(にこにこ)恐い人たちって?
樒:えっ? えっ? 桔梗や葵のことじゃないよ! そりゃ桔梗はたまに、ていうか割と背中ぞっとするようなオーラ出してるし、葵はよくすごむから恐いけど、わたしが言ってるのは二人じゃなくて……
桔梗:あら、しっかり言ってるじゃない。(にっこり)
葵:言ってるよな。(ぎらーん)
樒:ちがくって、ちがくって……(あわわわわわ)
星:(呆れる一方、樒は庇い気味に)その辺にしといてやれよ。守景も今回主人公で出番多くて疲れてるんだから。
桔梗:あら、王子様のご登場だわ。
葵:さてさて、それでは小姑は退散しますか。
樒:えっ。ちょっと待って! そんな、夏城君と二人っきりだなんて……!!
星:(ぼそっと)……いやなのか?(気づかれない程度にカビ気味)
樒:(びくぅっ)(ぶるぶるぶる)
星:(呆れ冷めた目)んな小動物みたいに首振ってないで何とか言えよ。
樒:(無理無理無理無理。夏城君と二人きりでこんな白いとこに残されても、絶対無理! 恐いよ。何話していいかわかんないよ。な、何か話題、話題、話題……そ、そうだ)
サッカーってどこ強いの?
星:……は? どこって、世界とかJリーグの中でとか、セリエAとか、いろいろあるんだけど。
樒:ワールドカップ! ワールドカップやってるでしょ、だから……(あわわわわわ その2)
星:ああ、世界で一番って言うならやっぱブラジルだろうなぁ。
樒:ブラジル? アマゾン? コーヒー?(てんぱり中)
星:お前、大丈夫か? 具合悪いじゃないか?(かなり無意識に樒のおでこに手を伸ばす)
桔梗:(こっそり柱の影から)そうよ、夏城君! 無意識を忘れてはいけないわ!
葵:(小声)それっ、いけっ、やれっ。
桔梗:葵ちゃん、もうちょっと品よい言葉使いなさいな。
葵:いいから見ろ! あのうぶいシーンを!
樒:(どきどきどきどき。どうしようっ、どうしようっ)
星:(こいつ、ほんとに大丈夫……か? って、)
徹:あ、いたいた! 星ーっ、ビデオ出来たぞー!! 一緒に見ようぜー♪(スキップで近づいてくる)
桔梗&葵:(柱の影で)ちっ。
星:(樒の前髪に触れるかどうかのところでびくりと手を止める)あ、悪ぃ。
樒:(腰引け気味)う、ううん。わたしならなんでもないから大丈夫。(緊張しすぎちゃっただけだもん。三井君、ありがとう)
ねぇ、ビデオって何のビデオ?(無邪気)
徹:あっれぇ、お二人さん、取り込み中だった?(にやにや)
星:(助かった。半分。この野郎、半分(笑))
(徹に)なんでもねぇよ。
(樒に)ビデオっていうのはワールドカップの深夜にやってたスウェーデン対イングランドの……
(樒、徹の手に握られているビデオのタイトルに釘付け)
樒:……何のワールドカップ・・・?
星:え? 何ってサッカーの……って、三井、てめぇ……!!
徹:あっっ! やべ、タイトル似てるから間違っちゃっ……
(星&我慢できずに飛び出してきた葵の目がキラーン☆o☆)
徹:ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっっっっ
樒:(桔梗に目を手で隠されて)何っ? 何? え? 三井君、大丈夫?
桔梗:樒ちゃんは見ちゃいけません。(にっこり)
樒:で、でも……。三井君! わたし、男の子がそういうの見てても軽蔑したりしないから!!
徹:あ、あはははははは。よかったな、星。軽蔑しないってさ。
星:てめぇはいっぺん死んで来いっ!!
葵:そうだ。樒にあんなもん見せやがって! 確か聖におかしなこと吹き込んだのもてめぇだったよな? あぁんっ?
徹:そんな! 鉱のことは俺様には濡れ衣ですっ! てか、ぎぶぎぶぎぶっ……ぐはっ……
樒:(目はふさがれたまま)み、三井君?!
桔梗:あら、まぁ。あれは骨の一本か二本、いっちゃったわねぇ。
樹:(いつの間にか見守っていた)ちゃんと治してあげなよ? 育命の国であんなの、まだ引き取りたくないからね。
宏希:(樹と一緒に見守っていた)科野……;;(視線そらし気味)
樒:え? 何が起こってるのーーーっ?
維斗:……今回も僕たち出番なしですか。
詩音:あたしまで一緒にしないでくれる? あたしはね、あんたがさびしそーに草葉の陰から見守ってたからちょっと付き合ってあげてただけなのよ。
維斗:へぇ。
詩音:なによ! なんか文句でもあるの?
維斗:別に。
詩音:あるんでしょ?! あるならいいなさいよ! ご飯作ってあげないわよ!
維斗:……別に、母屋にお抱え料理人いますし、料理くらいで手なづけた気にならないでくれますか?
詩音:ふぅん。そういうこと言うの。せっかくチョコチップクッキー作ってきたんだけど、あんたにはあーげないっ。
維斗:えっ! チョコチップクッキーっ?!
詩音:(樒たちの方に大きなバスケットを抱えて駆け寄りながら)みんなー、お茶にしましょー!!
桔梗:あら、詩音だわ。(樒の目隠しとる)
樒:あ、詩音さん? チョコ? クッキー?(わくわく)
葵:(徹に)今日はこの辺にしといてやる。詩音に感謝しとけよ。
徹:お、俺様にも愛のお菓子を……
星:てめぇは少しそうやって反省してろ。
徹:(一人取り残されて視線を彷徨わせて、草葉の陰の維斗と目が合う)同志……!!
維斗:(ぞわっ)なんか今嫌な念送られた気が。詩音ーっ! 僕だけハミ子なんて許しませんよーっ!(草葉の陰から飛び出す)
徹:(立ち上がれないまま、がっくりと頭を垂れる)う、裏切り者ぉぉぉぉ
光:(どこからか現われてそんな徹を木の枝でつつきながら)委員会で学校遅くなっちゃったから今来てみたら、何やってるの? 徹お兄ちゃん。
徹:こ、光っ!! (縋るような目でかくかくしかじかと無罪を主張)
光:(聞き終わった光、冷たい目で見下ろす)……僕、大人にはなりたくないな。(木の枝を後ろに放り投げて去っていく)
徹:うぉぉぉぉっっっ(嘆く徹の頭上に光の放り投げた木の枝が……)
宏希:ったく、しょうがないな。(ずるずると抜け殻のような徹を引きずってみんなの輪の方へ引っ張りはじめる)
徹:お前だけだ。昔からお前だけは俺様を見捨てなかったよな。だって、仕方ないじゃないか。お前は科野がいるからいいだろうけど……
宏希:(引きずる手を離す)(にっこり徹を見下ろして)俺は科野をそんな目で見たことはないよ?(肉体的、精神的に最終的なとどめを刺し、手を打ち払いながら一人戻っていく)
詩音:夏城君には、はいこれ! 甘くないクッキー作ってみたの。樒ちゃんには苺ジャム入りでしょう、それから、あ、河山くーん! 茉莉ちゃんにこのシフォンケーキの作り方レシピ持ってってあげてー。頼まれてたのー。
宏希:(詩音からメモを受け取って)ありがとう。いつも妹が世話になってるみたいで。
詩音:いいのよ、いいのよ。茉莉ちゃんにはいつもチャレンジ精神と創造性教えてもらってるんだから。
宏希:……チャレンジ精神と創造性(苦笑)
徹:草鈴寺さん……俺様にも何か……
詩音:三井君、そんな格好でものが食べられると思ってるの?! 食べたかったらちゃんとこっちに来て正座なさいっ!
詩音以外の一同:(おかあさんだ!!!)
徹:ううっ。行けたら苦労しないんだよぉぉぉ
桔梗:さぁさ、あんな湿っぽいのは放っといて、早くいただきましょう。
樹:そうだね。焼きたてがしけっちゃたまらないし。
徹以外全員:いっただっきまーす!!!
(しばらく後)
徹:(みんなの歓声を聞きながら)いいんだ、いいんだ。俺様はどうせどうせどうせ……。
樒:(クッキーをティッシュに乗せて持ってくる)三井君、大丈夫? これ、少しだけど持ってきたの。ごめんね。わたしがおかしな話振ったから……。
徹:(じーん)守景……!! お前って、ほんといい奴だなぁ。そうだ!(樒の手をすばやく握って)守景! 俺様と付き合って……
星:(徹の腕の上空にスパイクつきの靴を浮かせながら)守景、徹はもうしばらく一人で反省したいってさ。
樒:(ちょっと、ぞっ)わ、わかった。じゃあね、三井君。
(星、樒を半ば引きずっていく)
徹:しょ、星……今本気だった? 本気、だったよな、あの目は……(踏まれずにすんだ腕を見てぞぞぞぞぞーっ)
かくして三井徹はもう二度と樒に手を出そうなどと考えることはやめたのであった。
維斗:話の主人公、替わっていませんか?
天の声:かくして夏城のほんとの恐さを知らない工藤維斗は……(ぶるっ)
星:というわけで。(なげやり)
樒:長々お付き合い下さいましてありがとうございましたー!!
全員:ありがとうございましたー!!!(一同、礼)
光:(こそっと顔を上げて)ねぇ、これって時間外労働……
葵:(光の頭を後ろからねじ伏せて)いいから顔あげんなっ。まだカメラ回ってるだろうっ?
桔梗:賃金交渉は後でゆっくりしましょうね。
樹:……読者の皆さんが喜んでくれればそれが何よりの報酬です、って、どうしていえないかな、この人たちは。
※お礼座談会は今のところこれだけです。そのうち前世篇とか追加したいともくろんでおりますのでそのときはまたよろしくお願いします。