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聖封神儀伝専用 王様の耳はロバの耳

「聖封神儀伝」のネタバレを含む妄想小ネタ雑記。

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更新遅滞中

長らく更新してなくてすみません。
ノートの方では今五章の2を書いているところです。
先も見えてきたので、このままノートの方優先で書き終わってから、ネットの方も更新になるかと思います。

お待たせしている方、いらっしゃいましたら申し訳ございません。

ノートはできてるから、誰か打ち込んでくれないものか…(笑)
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幼少時の星

もう、置いていかれるのは嫌なんだ。

旅人カルーラ

それが麗ちゃんのためになるというのなら、僕は喜んでなんだってするよ。
どこにだって行くよ。



カルーラとサザは、主人のもとから離れて放蕩しているかわりに、各地の情報収集をしてくる役目を持っていた。

夢と欲望

夢は夢
想い
想念
想い描く願い

実現しようとしたときに、はじめて望みとなる。

実現しようとする心が欲。

叶える気のない望みは夢のまま。
実現するために動き出したとき、夢は望みとなり、さらに望むことで欲望となる。

欲望は

欲望は、一度満たされると手放せなくなる。
貪るように求めるようになる。


欲しかったのはあの人の愛。
叶わないとわかっていても、たった一人の女の座。
手放したくはなかった、たった一人の愛の結晶。

星の数ほどの男たちの前で舞を舞い、数多の男たちの心を虜にしてきた。

得られないものはないと思っていた。
皇の情さえ、手にいれた。

跡継ぎとなる皇子とてこの身から産んだ。

でも、ただ一つ得られなかったものがある。

第一王妃の玉座。

公的な場で貴方の隣に並ぶのは、私でなくてあの女。

西楔周方の皇族の血に連なる由緒正しき血統を持つあの女。

美しさも教養も芸事も、万事において秀で、第一皇子すら産んだこの私でも、どんなに望んだって得られないあの清らかさ。


そんなあの女が、皇をとられたと喚きたて、第一皇子が産まれると乳母に毒を盛らせ、果ては私ごと皇宮から追い出して暗殺を企て、狂い堕ちていく様は、憐れでもあり、快感でもあった。

でも、なりふり構わなくなったあの女を、それでもあの人は第一皇妃から降格しようとはしなかった。

所詮、私は踊り子という名の娼婦。
その女の産んだ子供を、将来皇位につける気があったのかどうかさえ、今となっては怪しい。


私が欲しかったのは、あの人の愛。
掛け値なしの、純粋な愛。

この気持ちが満たされることは、二度とない。


せめて、息子にだけは知ってほしい。
私が、位に関係なく純粋にあの人を愛していたのだということを。

望んだ玉座は、あの人の唯一の女性である意味しか持っていなかったことを。


それも、今となっては叶うべくもない。
私は〈人〉なのに長く生きすぎた。

ただ、それだけ。

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和泉有穂
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非公開
自己紹介:
ユジラスカの館で「聖封神儀伝」を連載しています。
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