徹と星のしゃべり方を「~ねぇ」とちょっと崩した形に戻したところ、通常会話で私もそれでしゃべっていた。
どうしたの? 何かあったの? と心配された。
登場人物のしゃべり方は伝染りますね。
維斗のしゃべり方ならなんの問題もないんだが。
かずなのお嬢言葉はもっと不審がられることだろう。
気を付けねば。
徹:違うんだ! 藤坂とはそういう関係ではなく、
佳:どういうご関係ですの?
徹:なんつーか、困ったときに助け合える? 信用できる?
佳:それは妻たるものも同じでは?
徹:ちがうんだ。俺様は藤坂を女としては見ていない。竹馬の友…同じ釜飯…そう、そうだ! 戦友だ! 男同士の戦友と思っている。
佳:まあそういうことでしたら分からなくもありませんけど。信頼できる友人がいらっしゃる殿方は素敵ですわ。ですけれども、たとえ男同士の友情であっても、女は嫉妬するものなのですわ。その関係が堅固であればほど。
徹:すぷらったけってい。
藤坂さん、あなたちょっと、いやかなりしゃべりすぎ!
意外とよく昔のこと覚えてるし、小さい頃から観察眼に恵まれていたんだな。
小学校のプールの授業、いつも欠席してたらわかるもんなのかなぁ。
見てなきゃわかんないよね。